一周回らないとおめでとうが言えない

先日結婚式に出席しました。新郎新婦とも会社の後輩。ご招待の予告を聞いたとき、「嬉しい」と「めんどくせー」が交互に湧き上がってなんとも複雑でした。

嬉しいの内訳。もう結婚式に呼ばれることなどないと思ってたから「えっ、私行ってもいいの?」

めんどくさいの内訳。コロナ禍の今?入籍一年以上前なのに今さら披露宴するの?アラフォーってどんなドレスコードなの?ご…ご祝儀っていくらだっけ?

結婚式を延期するカップル。挙式がほぼなくなって困窮する業界。コロナ関連のニュースで見てましたけど、完全に他人事で流してました。まさか関与する側に立つとは…そして出欠席の返事は本当に迷いました…。めんどくさい理由の方が圧倒的に多い。感染防止を理由に欠席しても、まぁ角は立つまい…

しかし…せっかく呼んでいただいた+もうこれでご招待いただくのは最後かも+新しいドレス新調したかった!のコンボで出席の返事を出しました。いくつか突っ込みどころはあれど、おしゃれにおしゃれを波状攻撃してくる素晴らしいお式とパーティでした。

 

結婚の報告を聞くと、おめでとうと声を掛けます。昔は礼節に則って言ってました。一般的な返しをできる自分、なかなか成長してるなと思いながら言ってました。今は、脳内で自問自答した上でのおめでとうになっている、と自覚しています。

「(結婚に幸せを見いだせない自分が何を根拠にこの報告を祝えるだろう。離婚も珍しくないていうか弊社内だけで結構な離婚率だよ。結婚イコール幸せな未来ではない。それでもあなたたちが選んだのだからそれがあなたたちの幸せなんだよね?それを尊重して)おめでとう」

「(結婚イコールおめでたいと言いたくない。私が選びそうにもない難解な選択肢を手にしたその勇気を称賛して)おめでとう」

このめんどくさい周回を経て、また誰かの結婚に「おめでとう」を言うのでしょう。「どうか末永くお幸せに(何といっても同部署内で同じチームだから離婚になったら退社するな…)」